この度2年間にわたる就職活動を無事終えることができた。”2年間”ということからもわかるように、僕はいわゆる就職浪人をした(大学は卒業済み)。せっかく人より長くやってきた、というよりやらなければならなかったものなので、戒めの意味も込めてその過程やアドバイスなんかを書き記したいと思う。
~大学4年生~
僕たちの年度から就職活動の後ろ倒しが導入された。開始時期が延びたのをいいことに、僕はそれを遊べる期間が増えた!なんてのんきに捉えていた。完全に就活をなめきっていた僕はバイトに明け暮れ、対戦オフに出まくっていた。第一回真皇杯の開催も相まって初めて東京遠征もした。当然就活は、レートで負けが込んできたときの気分転換ぐらいに思っていて、片手間にやっていた。完全に脳みそポッポ以下である。
<就活偏1年目>
以下に印象深かった企業との思い出を綴る。
僕が始めて面接に進んだ企業C社。受付時の電話は緊張した記憶がある。筆記試験のあとにあった社員との座談会でいきなりビールが出てきたときはさすがに驚いた。三次面接くらいに「将来の夢はありますか」と聞かれた僕は何を血迷ったか、宝くじで5億が当たったときの夢を答えてしまった(実話)。面接官には苦笑いされ、もちろん落ちた。ちなみにもし5億当たったら、仙台に別荘を建て、庭が一望できるリビングに真っ白なグランドピアノを置きたい。タイマン面接の多さと耐久力、イニシャルを考慮してラッキー。
自治体O。とりあえず地元だし受かればいいなくらいの軽い気持ちで受験した。3年時に多少勉強していたので、筆記はパス。しかし面接で落とされる。やはり「あなたが今までに挫折した経験を教えてください」との問いに「全くありません」と答えたことがまずかったか。これから経験するとも知らずに…。厳格な面接が印象的だったためコバルオンをチョイス。
一般に入社式が行われる10月1日を過ぎてなお内定0。さすがにまずいと感じたため、リクナビやマイナビへのログイン回数が増える(増えただけ)。そんな時期に受けたのが自治体B。筆記が教養のみだったということもあり、最終まで残るも、またもや落ちる。自治体面接あるある「出身じゃないのにどうしてここなの?」で納得させられる答えができなかったのだと思う。なんとなくだよ!!ダーツの旅でたまたま当たったレベルの理由しかねーよ!!主要観光資源をイメージしてコータス。
公務員は無理だと悟ったのち、数打ちゃ当たる戦法に切り替える。そんななか初めて内定をもらったのがM社。時期も時期だったためか説明会後、即一次面接と最終面接が続けざまに行われた。一次面接の意味とは????聞かれる質問もどこかずれている・・「ここは完全にブラックだ・・・」そう確信した僕は、人生初の内定にもかかわらず、全く喜べなかった。新進気鋭のベンチャー気質、超スピードの面接からファイアローがぴったり似合う。
ファイアローを蹴った僕は周囲が卒論モードに入る中、ひとり就活の闇にのまれていた。崖っぷちの新年を迎え、途方に暮れた僕は、藁をもつかむ思いでR社を受けた。人事担当が気さくな人でそれなりにお世話になり、無事内定をもらった。自身の卒業が怪しくなってきており、これ以上就活を続ける気はなかったが、福岡に残れないことと休みがかなり少ないことが不満だったため、後日電話1本で断った。もちろん詫び状は出していない。数値(待遇)が足りないけどここしか仕事が無い、そんなジレンマを表すポケモン、水ロトム。
~卒業後~
3日で書き上げた卒論をなんとか受け取ってもらえた僕は、既卒で就活を続けるという選択肢をとった。世の中には第二新卒などという就活に失敗した人間をオブラートに包んでくれる言葉もあり、以外と安らかな気分だった。ただ、一つ心残りだったのは、部活の友人と卒業旅行の計画が立っていたのだが、僕だけ航空機のキャンセル料だけ払って参加できなかったことである。真皇杯ラスチャレも当然遠征できなかった。
<就活編2年目>
福岡の企業、グループワークにて
僕「くわっちょ(仮名)って言います。よろしくお願いします。」
相手「△△大学の○○です!よろしくお願いします!」
僕「今日はどちらから来られたんですか?」
相手「地元なんですよ!くわっちょさんはどちらから?」
僕「私は□□から電車で来たんですよ~」
相手「なるほど!ということは大学もそちらで?」
僕「いえ、大学はここなんですよ」
相手「へえ~!てことは今は県外から通ってるんですね!大変ですね!」
つらい
ツライ
今年度は面接解禁の時期が早まり、去年のようなグダグダした就活にはしないと決めていた。動き出しが早かったというのもあり、比較的順調に進んでいったと思う。いくらか内定を確保し、結果として、いち早く最終面接へとコマを進めた企業に内定承諾をした。無事就活が終わったということでワタッコ。
【まとめ】
僕のようにならないためにこれだけ意識しておけば大丈夫なはず。
1.早めに行動を起こす
2.最低限のコミュニケーション能力は持とう
3.落ち込み過ぎない
1.当たり前すぎる。僕のように面接解禁月にちびっ子とポケモンビンゴしてる場合じゃあない。人生初のイベントだから、分からないことだらけであるのは当然だとして、とりあえず大学の就職課に足を運ぶとか、先輩に相談するとか、同期と情報交換を頻繁にするとか、なんならオフの2次会で社会人トレーナーに教えを乞うとかでもアリだと思う。
2.コミュ障だから…なんて気を落としていてもしょうがない。面接は緊張するし面接官もそれは理解しているはず。コミュニケーション能力とは「傾聴力」であって話を流暢にできることではない。この辺を理解してないと”動のコミュ障”なんて呼ばれてしまう。
3.面接に落ちたからといって別に人格を否定されたわけではない。月並みなことしか書けないが、その人がやりたいことと実際に会社の中でできることにミスマッチが無いかを面接官が判断しているだけなのである。適度にストレス発散をして、精神的にまいってしまわないように管理するのも大事。僕はシーズン15こそポケモンを完全に封印したもののポケカの大会にはちょくちょく行っていた。つらい時はゆるゆりを見てた。
今就活を継続している人も来年就活を控えている人も後悔がないように日々を過ごしてほしい。