連休取得の極意

なんとなく仕事を休みたい。

 


正確に言えば、働かずに遊んで暮らしたい。さらには、口座に毎月5億円(非課税)が振り込まれてほしい。そして、M県S市郊外に別荘を建て、広大な庭が一望できるガラス張りのリビングに真っ白なグランドピアノを置きたい。

 

社会人は誰しもこのような願望を抱いていると思うが、よりよいライフワークバランスを得るために、まずは適度に休むことが重要だ。貧乏暇なしとは言うものの、対偶的には暇があれば裕福とも言えるので、よく休むことが金持ちへの第一歩なのだ。

 

サムネ用

 

【2023年をどう休むか】

まず、今年3月のカレンダーをご覧頂きたい。

2023年3月カレンダー

有給休暇を効果的に活用するにはどうすればよいだろうか。限られた支給日数。ここぞのタイミングで有給カードを切りたいところだ。

賢明なる読者諸兄は既にお気づきのことと思うが、ここで登場するのが「オセロ理論」である。

 

オセロ理論(おっくわ.2023):

祝日と土・日曜日との間に平日がある場合、その平日は休日とする考え方(類:飛び石連休)

 

オセロ理論に基づくと、3月20日(月)が休みとなるため、4連休を堪能できる。ここが普通の勤務日だった場合、

・前日の19日に気持ちよく休めない

・旅行など遠出の計画が立てづらい

・周囲が休みの可能性が高く、仕事を押し付けられかねない

などのデメリットが目立つ。休むのはここしかない。

 

 

次に2月のカレンダーを見ていこう。

 

2023年2月カレンダーイラストのフリー素材|イラストイメージ

先ほどのオセロ理論を適用すると、祝日と土日に挟まれた2月24日(金)が休みとなるが、少し待ってほしい。カレンダーをよく見ると、本来祝日である「建国記念の日」が土曜日に吸収されてしまっている。これはいただけない。

そもそも何故土曜日だと振替休日が補填されないのか。この理由については、祝日法を調べると分かる。国民の祝日は、「国民の祝日に関する法律」によって規定されており、―年間わずか16日ほどであるが―第3条第2項ではこのように記されている。

国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。

つまり、日曜日と祝日が重複した時の救済措置はあるが、土曜日と重複した場合は考慮されていないのである。このような状況下で、果たして私たちは心の底から祝日を”祝える”のだろうか?ここで新たな理論を紹介したい。

 

祝日の忌引き(おっくわ.2023):

土曜日と重なってしまった祝日を偲び、前後の平日で休むこと。祝日補填。

 

かけがえのない祝日を失った悲しみは時間が解決してくれる。私たちがきちんと休むことで、彼らも草葉の陰で笑ってくれるだろう。

 

2月10日に取得するのもアリ

 

最後にこれまでのまとめとして、今年のGWを例に挙げて考えたい。

2023年4月カレンダー

ゴールデンと名がつくからには、最低でも二桁連休が欲しいところだ。ここまで読んでいただいた人はもうバッチリだと思うが、「オセロ理論」と「祝日の忌引き」を基に当てはめると下図の通りである。

5月8日に取得するのもアリ

というわけで、完璧な休暇計画が完成。読者もぜひ参考にしてみてほしい。



【おわりに】

年休は”消化する”ものではなく、”使う”ものであるので、期限に追われて不本意な日にちに充てることが無いよう、しっかりと計画的に使っていきたい。それではよいGWを!

 

 

 

 

 

 

 

よいGWを……