ボードゲーム「枯山水」最強キャラランク

※この記事は「枯山水」のルールをある程度知っている人向けです。

 

 

枯山水」というボードゲームをご存じだろうか?

 

一言でいうと、「一番美しい庭を造ったプレイヤーの勝ち」というシンプルなもの。詳しいルールはネットに転がっているので調べてほしいが、そこそこ流通しているので、実際に買ってみるか、その辺のボドゲカフェで遊ぶなり、ぜひその面白さを体感してほしい。

↑大まかなルールはこちら

 

①山札からタイルを1枚引き、「手順1」を行う

②「手順2」を行う

手番ごとに上記を繰り返して庭園を完成させ得点を競うゲームであるが、「作庭家カード」は、この「手順2」の中のゲーム中に1人1回限り使用できる行動のこと。ポケモンサン・ムーンでいうところのZ技みたいなやつ。

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「手順1」⇒「配置」「譲渡」「廃棄」「保管」から1つ選んで行う。

「手順2」⇒「座禅(徳ポイント1点を得る)」「禅僧駒(プレイヤートークン)の移動」「石の配置」「作庭家カードの使用」から1つ選んで行う。

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表題に戻るが、まずはTier表から。


※左右差あり

 

そもそも誰?という疑問を持ったかもしれないので、キャラ個別で解説したい。

 

 

【作庭家解説】

 

<ランクS>

夢窓疎石(むそうそせき)

効果:寺院ボードから石を1つ取り、自分の庭園の任意のタイルに設置する。(これによる石の設置でも、禅僧駒のボーナス移動は発生する)

パッケージを飾るキャラなこともあり、かなりのパワーカードとしてデザインされている。「種類を問わず石を任意の場所に配置」=徳ポイント6点相当のムーブであるが、石の種類による加点もあるので、実質的なバリューはさらに高い。石の配置は基本的に、禅僧駒の移動ターンとその過程での徳貯めターンなど、ある程度手番を要するが、これをわずか1ターンで実現できてしまう点が強すぎる。流石は日本初の作庭家といったところか。

 

千利休(せんのりきゅう)

効果:禅僧駒を自分の庭園の任意のタイルに移動させる。このカードの使用とは別に、「手順2」の行動を1回行える。

どうやらお茶だけの人ではないらしい。禅僧駒のワープ効果は単純だが強力。さらに追加で「手順2」をもう1度行えるため、そのまま石の配置に移れる。カード効果による移動→石配置は上述の夢窓疎石に劣るように見えるが、徳の消費はあるものの移動先周辺で石を複数配置したい場合はこちらに分がある。

両引きはあまり起こらないが、最高難度の庭園である「龍安寺」を完成させるにはこのカードが無いと厳しい。

 

<ランクA>

金森宗和(かなもりそうわ)

効果:徳ポイントを4点得る。

シンプルだが、腐らない効果。徳の役割は①石の獲得コスト②タイル強奪コスト③タイル廃棄コストなのだが、石を配置する際に必ず徳は0になるため、石配置の次のターンに打つのが定石。あまりないが、カード使用のタイミングが無くても最終手番に打つことで4点獲得できる。夢窓疎石の下位互換。

 

石川丈山(いしかわじょうざん)

効果:他のプレイヤーの仮置き場のタイルを任意の枚数奪い、自分の庭園に配置する。

他プレイヤーが保管しているタイルを奪って配置できる。このカードの一番の強みは、最大タイル3枚分のアドバンテージを得られる点。これによりタイル選別や石配置に時間をかけたり、そのまま全てのタイル設置を完成させたりとゲームスピードをある程度コントロールできる。実戦では4分の1円のタイルや苔タイルが保管されていることが多いため、繋がる片割れを配置できた後に発動するととても気持ちよくなれる。他プレイヤーの作庭を乱すこともできるため、決まると強いが、保管されているタイル次第という点がやや安定性に欠ける。

 

<ランクB>

賢庭(けんてい)

効果:自分の庭園にある石1つを任意のタイルに設置しなおす。このカードの使用とは別に、「手順2」の行動を1回行える。(これによる石の設置でも、禅僧駒のボーナス移動は発生する)

得点の要素として、庭園の完成ボーナスはぜひ欲しいところだが、石の配置場所に指定があったり、ゲーム中配置できる石の数に限りがあったりするため、なるべく石は早めに置きたい。しかし、タイルが無いと石は配置できないため、ゲームの性質上、序盤は庭園の右側に石を置けないといったジレンマが発生する。そのような時に真価を発揮するのがこのカード。配置し直すだけなら、ただのケアでしかないが、「手順2」がもう一度行えるため、元あった場所に石を置き直すなど、疑似的に千利休のような動きもとれる。だが、あくまでもパワーの落ちた利休という評価。

 

善阿弥(ぜんあみ)

効果:山札からタイルを2枚引き、これらを任意の順番で自分の庭園に配置する。(配置せずに無償で廃棄することも可能)

運任せではあるものの、2枚のアド差をつけられるため、アグロプラン(善阿弥アグロ)を通しやすい。⇒誰か1人でも庭園にすべてのタイル(15枚)を配置すると、それ以後、譲渡・廃棄・強奪ができなくなり、全体的に完成後の総得点が低くなる

使いづらい形のタイルを引いたときのリスクが大きいが、庭園端に逃がすスペースを作っておくなど、序中盤にかけて使いたい。

雪舟(せっしゅう)

効果:山札からタイルを3枚引き、これらから1枚選んで自分の庭園に配置する。残りの2枚は廃棄する。(3枚全て配置せずに無償で廃棄することも可能)

どうやら墨絵だけの人ではないらしい。遊戯王でいうところの「強欲で謙虚な壺」または「天使の施し」のような効果。善阿弥よりリスクは低いが、1枚アドとやや控えめ。タイルは全部で80枚あるので、狙った砂紋を引き込むために使うのはあまり期待できない。

 

<ランクC>

小堀遠州(こぼりえんしゅう)

効果:自分の庭園の、石が置かれていないタイル2枚の場所を入れ替える。置き直す際、向きは変えてよい。

(入れ替えるタイルに禅僧駒が乗っている場合、その位置は変更しない)

このゲームでは、庭園の15枚全てのタイルが繋がっていると7点のボーナスを得られ、逆に途切れている場合、タイル辺×2点の減点となる。ゲームに勝利するためには、ここの7点ボーナスは絶対に落とせないため、万が一のケアカードとして優秀。ただ、そもそも途切れないように配置するゲームなので、ケアというよりは、例えば真円完成のために入れ替えるなど、得点をより伸ばすために使う方がベター。余談だが収録されている庭の半分くらいは彼が関わっているため、実はすごい文化人らしい。

 

重森三玲(しげもりみれい)

効果:この手番中、強奪されない。強奪宣言時に発動できる。(このカードを使用した手番中にも、「手順2」は別に行える)

急に現代人おるなと思うのもそのはず、昭和期の人間らしい。効果は強奪されないという受け身テキスト。⇒「強奪」:手順プレイヤーが「手順1」で配置を宣言した際、徳ポイントを2払ってタイルを奪い、自分の庭園に配置できる

強奪はそこそこの頻度で発生し、1ゲーム中に0~3回くらいは受けるのだが、1度防いだところで、直接的なアドバンテージが生まれていない点が弱い。もちろん、苔タイルを競合しているなど、絶対に配置したいタイミングでは保険となりうるが、メタカードの立ち位置からは脱せない。強奪されずに打つタイミングが来ないゲームもしばしば。

 

 

<まとめ>

あくまで主観なので、参考までに。

よき作庭ライフを!!